先輩社員の一日
お客さまと現場の声を聞き
製品のあるべき姿を図面にこめる
2017年入社/ 総合理工学研究科 物理・材料科学コース卒㈱ソミック石川
設計部 第2設計室 M.S
私が所属している部署では、大手カーメーカーの製品を受け持っており、私はその中でも上級クラス車種に搭載される製品を担当しています。数年後に生産が開始される車種に関して、お客さまからのご相談を受け設計が始まります。各工程のスケジュールが決まっているため、それに合わせて図面を仕上げていきます。
ソミックの生産部品は、数ある車の部品の中でもとくに安全性を求められる“重要保安部品”にあたります。自社の強みでもある「信頼性(壊れにくさ)」と「軽量化」をいかに融合できるか。どこまで生産コストを抑えられるか。そして、どれだけ作りやすくできるか。さまざまな課題について社内外と調整し、全体の旗振りをしながら完成品を目指しています。
ソミックに入社したきっかけは?
業界の発展とともに成長していける会社
県外の大学を卒業した友人たちが地元の浜松に戻っていたので、私も大学院を卒業したら浜松に帰ろうと思っていました。数ある業界の中でも、浜松といえば自動車業界。自動運転や電動化などによってさらなる発展が見込まれ、今後ますます変化していく業界だと思いました。CASE(※ケース)とともに、ソミックの製品にも進化が求められます。私もその一端を担いたいと感じました。また自動車業界に長く勤めている両親も、ソミックは知名度がり、福利厚生も確かな会社だと教えてくれました。将来性と安定性を兼ね備えた会社だと感じ、入社を決めました。
※CASE(ケース)│「Connected(コネクテッド)」「Autonomous(自動運転)」「Shared & Services(シェアリングとサービス)」「Electric(電動化)」の頭文字をとった言葉、2016年にメルセデス・ベンツ社が提唱)
入社後に印象に残っているエピソードは?
部品の設計に携わった車が公道を走っている姿に感動
プライベートで台湾を旅行して、自分が担当した製品を搭載した車が公道を走っているのを目の当たりにしたのは嬉しかったです。私が製品設計を担当している車種は、国内ではVIP向けに販売されているものがほとんど。誰かが乗ってくれているとは思いながらも、実際に走っているのを目にする機会がありませんでした。それが、台湾では当たり前のように人が乗って運転しているんです。「実際に動いているんだ…!」と、心から感動しました。
途中で引き継いだ案件もありますが、4年目にもなると、完成品が搭載され量産体制に入り販売を開始した完成車種も出てきます。その中である完成車がモーターショーで発表され、たくさんの方がスマホ片手に車体に見入っていたのはとても嬉しかったです。自分が部品設計にかかわった車が、多くの人に見てもらえていることは何よりの喜びです。
この仕事のやりがいと、今後のビジョンは?
幅広い知識と知見で頼られる設計者に
設計者が描いた図面1つで、あらゆる部署が動いていきます。設計は花形だと思われるかもしれませんが、その分責任も感じる部署だと思います。正式に量産品を作るための最終図面を出し終えたときは、「あぁ、無事に終えられた」とやりがいを感じるのはその瞬間です。
設計者として、うまくいかないこともまだたくさんあります。例えばお客さまからいただく相談も、電話口のその場で回答できるようになりたいです。そのためには幅広い知識や知見が必要です。上司に相談するたび回答の奥にある知識の深さに驚きますし、生産や営業の先輩方もその道のプロとしてすばらしい仕事をしています。先輩方のように、率先して提案ができるようになるのが私の夢です。
ある1日のタイムスケジュール
- 07:00
- 起床
- 08:20
- 出社 ~メール確認、庶務
- 09:00
- 打ち合わせ
- 10:00
- 客先へメール回答、電話対応
- 12:00
- 昼食
- 13:00
- 試作品確認
- 15:00
- 新製品の設計検討
- 19:00
- 退社
- 20:30
- 趣味の時間
- 23:00
- 就寝