夢への扉

その38 「出雲大社と理念」編

 10月は、旧暦で「神無月」と呼ばれます。全国にいる神様たちが出雲大社に集まり、各地に神様がいなくなるところから「神無月」と呼ばれるようになったと言われています。では、神様たちはなぜ集まったのでしょうか?
 各地に配置されたたくさんの神様が、各地の状況を話し、相談するために、年に一度集まったそうです。その話し合いでは、人と人とのつながり、誰と誰とを結び付けようかといったことを決めていたそうです。人と人との出会いは、神様の手の中でこんな感じで作られて、人はこれを運命と呼んでいるのかもしれません。これが、出雲大社が「縁結びの神様」と言われる由来だそうです。
 
 ところで、今、来年の100周年に向けソミック石川の新しい理念を作っています。理念とは、会社の基本となる考え方を表したものであり、すなわち会社の志を表したものです。言ってみれば、理念とは会社の御旗に当たるものです。
ある尊敬する大先輩から、昔話「桃太郎」の話を聞きました。桃太郎が、村を鬼から守るために旗を背中に着け、犬、猿、キジを従え鬼が島に向かっていきます。この時に背中に着けた旗に書いてあった言葉が、会社にしてみれば理念に当たるのだということです。
 自分は今、理念をみんなと共に考えていますが、その中で絶対に理念に入れていこうと思っているのは、「人」です。人はソミック石川にとって全ての“源”だと思っています。自分が書いた夢の木や方針、会社で行う全ての事は、人が感じ、人が考え、人が行動することから始まります。人無くしては何も始まりません。だから、人を大切にする、人の気持ちを大切にすることがソミックにとって何よりも大事なことだと思っています。それと共に、人は一人では決して生きていけません。人が事をなす時には、人が集まり、人の和を作ることが絶対に必要です。この「人とのつながり」も大切な考え、理念になると思っています。自分は、ソミックを「人を大切にする、人の気持ちを大切にする会社、人のつながりを作って行く会社」をしていこうと思っています。
 
 冒頭に人との出会い、人とのつながりは運命だと言いましたが、運命は変えられるものだと言われています。出会いやつながりは、神様によるものであるかもしれませんが、同時に、一人ひとりの自分の手でしっかりと育んでいけるものだと思っています。
 
 新しい理念は年内にはカタチ作ることを目標に進めておりますが、どんな理念ができるのか?皆さんも楽しみにしてください。